休診のため、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。
院長は日本アレルギー学会に参加しております。

・三重大学の臨床教授である湯田先生と学会場で、かなりいろいろと意見交換をさせていただきました。日本で一番、舌下免疫療法をやっておられる先生です。大変勉強になりました(MS13-1、EVS1-2)。
・千葉大学の飯沼先生のグーグルを使った花粉症の発表は興味深かったです(MS3-2)。
・大阪はびきの医療センターの山本先生のデュピルマブの報告はIL-4/13受容体モノクローナル抗体の治療の可能性を感じさせるものでした(MS3-5)。
学会で得た新しい知見を持ち帰って、皆さんに還元できたらと思います。
休診のため、大変ご迷惑をおかけしておりますがご理解の程よろしくお願いいたします。
すずらん耳鼻咽喉科
院長 佐藤 純
お子様の風邪のとき、市販薬の使用にご注意ください。
「ルル」「パブロン」など「コデイン」を含む風邪薬、2019年から12歳未満は使用不可になります。
その理由は、コデイン(コデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩)が入っているためです。
コデインには呼吸困難などの重篤な副作用を引き起こす場合があり、特に小さな子供には副作用が以前から心配されてきていました。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1811/06/news095.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00000057-it_nlab-sci
対象となる薬は
「新ルル-A錠s」
「パブロンゴールドA<微粒>」
「ベンザブロックS」
など、よく薬局でも見かける医薬品数百種類に及びます。
現在、改訂中のために古いパッケージと新しいパッケージでは使用可能な年齢が違う場合がありますのでご注意ください。
すずらん耳鼻咽喉科
院長 佐藤 純
2018年ノーベル医学生理学賞に本庶・アリソン教授が決定しました。当院の院長にも非常に関係のある研究での受賞となりました。
本庶佑・京都大学教授はPD-1の、アリソン・テキサス大教授はCTLA4についての研究です。

院長の学位論文は2本あります。論文タイトルにはCTLA4という文字が入っております。私は今回ノーベル賞のアリソン教授と同じ分野を研究していました。
【院長・学位論文】
- Suppressive effects of CTLA4-Ig on nasal allergic reactions in presensitized murine model.
Sato J, Asakura K, Murakami M, Uede T, Kataura A.
Life Sci. 1999;64(9):785-95.
- Topical CTLA4-Ig suppresses ongoing mucosal immune response in presensitized murine model of allergic rhinitis.
Sato J, Asakura K, Murakami M, Uede T, Kataura A.
Int Arch Allergy Immunol. 1999 Jul;119(3):197-204.
アリソン教授はCTLA4をガンを抑える研究でノーベル賞に輝きました。
私の博士号論文はCTLA4を用いてアレルギー性鼻炎を抑えられるか、という世界初の報告でした。今回、この研究領域は20年の時を経て2018年のノーベル医学生理学賞になっております。
私の今は亡き弟は内科医でテロメアを研究しておりました。その研究領域は2009年にノーベル医学生理学賞になっております。兄弟の研究領域とも医学の本流となっていることは大変喜ばしいことです。
世界中の研究者が寝る間も惜しんでやっていた研究の結果が、いま多くの患者さんに使われる薬となっています。これからも医学の進歩におくれないように頑張りたいと思ったニュースでした。
佐藤 純(すずらん耳鼻咽喉科)
9月27日(木)~29日(土)に旭川で行われました第57回日本鼻科学会参加しました。
日本の耳鼻咽喉科のなかでも特に”鼻”の専門の学会です。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、匂いなどについてのさまざまな情報が発表されておりました。
9月の北海道大地震で開催が危ぶまれましたが、海外の演者も含め非常に精力的に意見交換が行われていました。院長も招待講演でタイのSanguansak Thanaviratananich教授(Khon Kaen大学)とディスカッションさせてもらいました。
会長の原渕教授(旭川医科大学)と院長です。

原渕教授は院長が医師になった初年度から、ずっと教えていただきました上司です。大変教育熱心な先生で、札幌医大から旭川医科大学の教授になられてからも非常にお世話になっております。
今年の日本鼻科学会は旭川の星野リゾート(旧・旭川グランドホテル)にて行われました。
医療の進歩は目覚ましいものがあります。日々勉強をして、患者さんに還元できるように頑張りたいと思っています。
佐藤 純(すずらん耳鼻咽喉科)